今回の旅は、ガリシア地方のビゴ、オ・グローベ、サンテイアゴ・コンポステラ、
ア・コルーニア、そしてバスク地方の
サン・セバスチャン ビルバオを巡る食とワインの旅だ
それも日本人には最も身近な魚介類、ワインは土着のリベイロ、
リアス・バイシャスそしてチャコリ。
全て、ガリシア、バスクのワインだ。終日フリーの一人旅で気楽なのだが、
スペイン語は話せず会話本片手の日々、
スペインの雰囲気に慣れるまで悪戦苦闘の連続だった。
最初の到着地、ビゴでは、早速目当ての
ウナギの稚魚[angulus]の料理→赤トウガラシを
少し使いオリーブオイルで煮込んだもの。
こちらでは高級魚で値段も高い。そしてメルルーサ[タラに似た魚]の料理。
ワインはリベイロボトル一本注文して完食。旨かった!!
次に列車[renfe]とバス[autobus]を乗り継いで
小さな漁師町オ・グローベへ 市場[Mercado]へ行き魚種を見る。
オマール・手長海老、ムール貝、ペルセベス、ヒラメ、
ボラ、サバ、アジ、イワシ、エイ、ホウボウ、
メルルーサ、鮭、など魚種の豊富なこと。
近くのレストランへ行きワインは勿論リベイロ。
(軽めの白ワイン[vino blanco]でal度10.5~11.0)
会計は全部で20€くらいさすがに漁師町だけあって安い!!
次に向かったのは三大巡礼地のひとつ、
サンティアゴ・コンポステラ。
ここには、行ってみたかったレストランがある。
日本料理の「ダシ」を意識した料理を作る
『casa de marcelo』案の定、器は和食器を取り入れている。
あっさり味の料理は日本人にも合う。
料理はコースのみ(60€)al込で80~85€位だ。
夜はバル[bar]巡り。
海老とカニのマヨネーズ和えやトマトをのせたカナッペ
イワシのオリーブオイル漬け、トルティーヤ、他に色々と・・・・
本場のピンチョス・タパスに大満足♪
翌日はガラスの街、ア・コルーニア。
前日食べすぎの為、軽めにサーモンサラダとビール。
ここでの目的は市場(Mercado)だ。
魚介類の豊富さではスペイン一ではないかと言われるだけあってスゴイ!!!
さらに野菜も豊富目当てのウニもあり、
店で1個買いその場で食す→旨く無い訳がない
夜はサンティアゴに戻り、再びバル巡り。
魚介類のスープ。これも食べたかった料理の一つだ。
ピンチョス、タパスカナッペなど食べて腹十二分(笑)
ワインはリベイロとリアスバイシャス(アルバニーニョで造られる)で決まり!
いよいよ、ピンチョスの発祥の地、食の都、
バスク地方のサンセバスチャンへ。
ここでの使命は6軒のバルへ行くことである。
初日は「ベルガラ」から「アローニア・ベリ」へ。
小さな蟹の甲羅焼、サバのオリーブオイル仕立てピンチョスあり、タパスあり
見た目にも美しく美味しい。ワインはバスクワインの「チャコリ」だ。
微発泡のワインを高い位置から注ぎ、ガスを飛ばすのだ。
翌日は、モダンなタイプのバルへ。2006年ピンチョスチャンピオンの
「フエゴ・ネグロ」「タンボリル」、「バル・ボルダ・ベリ」
「カサ・ティブルシオ」
ピンチョスタパス共に様々な工夫をこらし、
日々進化しているような料理は全てが満足の一品ばかり。
さすがに「ピカソ」「ダリ」などの世界的な芸術家を輩出するだけあって
美しさ、美味しさ、全ての面において正に芸術的。
そしてアートのようなピンチョス・タパスは食べる者を魅了してやまない
最後はビルバオ。
街中は人通りもまばらで閑散として閉まっている店が目立つ
「ああ日曜日だったのか」と曜日の感覚も忘れるほどだった。
それでも数件のバルへ行くことが出来た
イカスミやカタツムリ、豚のトマトソースの煮込みなど
この日は4軒のバルを廻った。
そしてこの日を最後にスペイン食の旅は終りとなった
今回の旅で廻ったバルは合計24軒。ここに来たことによって、
それぞれに個性のあるピンチョス、タパスを食べ飲んで、
大いに語り、笑い騒ぐ、スペイン人の気質に触れた気がした
最後にこのわがままな旅の良き理解者であり、
サポートしてくれた妻に感謝。
「おでんはタパス」「焼き鳥はピンチョス」日本の食文化も素晴らしい!!!
2009年3月9日~17日 訪西の旅